フィッシャー・キングの感想

映画「フィッシャー・キング」を見た。
ビデオ屋さんでふと手に取った作品なんだけど、メタメタよかった。
監督は「未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアム。
人は誰でも、自分の中に少なからず問題を抱えているもんだ。
自分の不完全さに悩み、少しでもその悩みから開放されたいと、もがく。
追っても追ってもそこに答えは無く、欠落した部分は不毛なままだ。
追うのに疲れ果て絶望したある時、欠落しているものを埋めてくれる人が隣にいることに気がつく。
しかしその人も、何かを追い求め、相手(自分)のことを必要としていたのだ。
自分自身では欠陥としかいいようのない部分が、相手にとっては一筋の光明になることもあるんだ。
でも、そんな必然的な相関関係をほとんどの人は気がついていない。
気づけばもっと人間て生きやすいのかもな〜
でも気づけないから、面白いのかもな〜
って、そんなふうに私は感じた。
映画中では、難アリの登場人物たちのその相関関係が幾重にもかさなって、
最悪の状況から相手を想い行動することによって自分も救われていき
すばらしいエンディングに繋がっていく。
深い大人のファンタジーだった。
1991年の映画。出会えてよかった!


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歌集「かばん」の思い出

2008年度の短歌歌集 ※「かばん」
の表紙デザイン、イラストの仕事が先月で終了した。
※「かばん」 歌人集団かばんの会 が毎月発行している歌集
この「かばん」との出会いは、私がバッグの作品展示会を田町でしていた時、
ふらりと通りかかったお客さんとの出会いからだった。
「おもしろい作品ですね」と声をかけて下さり、一点バッグをお買い上げ下さった。
月日は流れ、しばらくしてからのある日、
そのお客さんであった方(柳谷あゆみさん。その年の「かばん」の編集人)からお電話。
その時、歌集の表紙デザインの依頼のお話をいただいたのだ
まさに鞄(バッグ)が取り持つ“かばん”の縁!!
うれしかった。
短歌には何の知識もなかったけれど、毎月送られてくる歌集を読むウチに
わずか36文字上に展開されるドラマにどんどんハマってしまった。
そのうち、名前を見なくてもこの作品は誰のものだな、とか、お気に入りさんとかも
少しずつ出てきた。
声をかけて下さった編集人の柳谷さんとは、
表紙の入稿のやり取りメールをしあう内、意気投合して今年の7月には短歌とイラストの
コラボ展を開く運びになった!
表紙デザイン、イラストの仕事が先月で終了したのは、とってもさみしいけれど、
「かばん」を通しての新たな展開が、今とてもとてもうれしい。
短歌とイラストのコラボ。。。楽しんで制作したい!!
4月号から3月号までの「かばん」表紙イラストをサイドバー(左横だよ〜)
にアップしているので見てみてくださいね〜


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