コロッケの怪

先日、友人のグループ展のオープニングパーティにお邪魔してきた時のこと。。。
なんだか、自分がすごくちっちぇー奴に思えた事があった。
先に、言っておくが、すごくくだらないことだ。
片づける仕事やら、子供を風呂には入らせなければならない時間だったり、
西ニツカレタ母アレバ、こんな愚文を読まずに、
ただちにやるべきことをやってくださいませ。
で、
そのギャラリーの雰囲気なのか、
それとも作家の方が芸術系大学のもと学長とかで
なんとな〜〜く空気が、厳か?というか大人な雰囲気に包まれていた。
いつもの通り、KYな私は最初、そんな雰囲気も読み取れず、
展示を楽しんだ。
そして一段落すると、目の前に並んだおいしそうな手づくりお料理!
(注:私の腹は激空きだった。)
わーい!いただきまーす。
しかし、いきなりガッついてはいけません。。
私は、なんせ作家の友人といえ、皆さんとは初対面。
ましてや、周りはなにやら年配の深みのある作家系の方達だ。
軽々しい態度はつつしむべきだろう。。と、こんな私も一応考えた。
本当はこの料理の中でいちばん美味そう(私にはそう見えたのだ)
に燦然と輝く、ピンポン玉くらいの香ばしそうなコロッケを
箸でぐわしっとつかんで、わしわしと食べたいのだけれど
そんなことをしたら、厳かな人たちがいっせいに私の方を
「いきなりコロッケを先に食べたね!ええい新参者、、、控えおろう!」
という目線で見るやもしれないではないか。!!
自分の意思とは反対に、箸は、「人目」という名のこっくりさんに操られ
かぶの粕漬けとか、人参や小タマネギの酢漬けに、、
ああぁ、コロッケ食べたい。。。
それに、なぜか、皆さん料理のあるテーブルをぐるーりと円陣を組むように
囲んでお話されているのだ。
(注:誰がどの料理をつまんだか、自然に視線が注がれるシステムになっております。)
談笑している間も、果敢に(アホか、、)幾度とコロッケにトライしてみたが
コロッケの半径30センチくらいに結界が張られているらしく
箸をそばまで近づけるのだが、人目こっくりのパワーにより断念。無念!!
箸は、ひとっつも食べとうもないルッコラのサラダに。。。
しかし、見ていると他の誰も、コロッケを食べようとしない。。
しかし、みんなトライしようとはしている?(ように見える!)
だって、「コロッケ美味しそうね〜」
とかささやきは聞こえるのだ。
そんな中で、悠々とコロッケを口に運べるのは
先生と呼ばれている方々だった。。
終始、コロッケの周りの結界と闘っていた自分がもう、、なんだかイヤになりましてね。。
途中、“クジラと日本文化の歴史”的な話しを振られるも、
コロッケ脳になっていた私は、あいまいな笑いを返す始末。。。
私は、コロッケを遠慮せず、ガブつくべきだったか、
大人として、すきっぱらでも談笑に専念すべきだったのか。
“ピンポン玉くらいのコロッケを食べる”行為が
なして、できぬ!!
私の中でちいさな私がもう一人の私をビンタしている。。
だいたい、「先生」て呼ぶの、やめません?
学校関係者以外。
小さいことのように見えて、ここには大きな日本人としての問題が隠されているように
私には思えてならないのであります!(なことないか)
次ぎ、オープニングパーティ行く前は、少しお腹を満たして行きます。